2009年05月05日

セル



 



 「セル」   スティーヴン・キング作品




 携帯電話を使用していた人々が突然ゾンビ化してしまう話。(か・・・簡素すぎる・・・)



 携帯電話を通して何らかのパルス信号が送られていて、その電波によって人がゾンビみたいな感じになっちゃうんですが、タイトルの「セル」は「セルラーフォン」のセルですね。



 いつにも増して、やっぱキングはこうだよな、という感じの物語です。物語的には「スタンド」と似た感じなのかな?悪くなった人達がいて、助かった人達との戦いみたいな。




 これを映像化して欲しいのは私だけですか・・・?  


Posted by 魚月なつき at 23:41Comments(3)海外小説

2009年05月05日

IT



 


 「IT」   スティーヴン・キング 作品



 こちら、スティーヴン・キングの長編小説。「IT」(イット)の文庫です。実は、社会人になってすぐに書店でこの作品のハードカバーを見つけて、そのあまりのインパクトに購入。文庫化されてからも、「読み直すならば文庫のほうがいいよね」と文庫版も購入。(こういう事をけっこうやらかす私)




 とある小さな田舎町で、約30年周期で起こる行方不明や事故、災害による大量死・・・死のサイクルに始めに気付いた少年達は、やがて背後に見え隠れする禍々しい存在と対峙する事になる。言葉では表せない「それ」=「IT」との対決は、少年達が勝利したかのように見えたが、彼らが大人になった30年後、再び「IT」が訪れる・・・。





 とにかく、登場人物の背景や描写をきっちりとしているので、ページ数がすごいこの作品。キングの短編も好きですが、やはり長編は他にはマネできない凄みがあります。キングと言えばホラーと思われがちですが・・・まあ、確かにホラーなんですけど(どっちや)怖いとか血しぶきだけのホラーでない物語の深さがあるので大好きです!!



 この作品は、ホントにキング作品の中で一番好きです。大人になったら見えなくなる、気のせいで済ませてしまう事柄も、子供の時には「信じて」いける、信じているからこそ、力になるというキングの思いがすごく現れてます。「魔法は存在する」という言葉で、ほんとに彼はストーリーテラーとしての才能が枯渇する事がないんだろうなと思いました。



 長い話ですが、読めばものすごく面白いです!!




 ちなみに、こちらの作品も映像化されてます。海外のテレビドラマ用に作られたそうですが、DVDも発売されてます。低価格で販売されてるんですが、昔の作品すぎて日本語吹き替えでないところが残念です。  


Posted by 魚月なつき at 23:36Comments(3)海外小説